東京藝大講義のエッセンスを講義形式でまとめた配信が大好評の佐藤直樹先生。新刊『東京藝大で教わる西洋美術の謎とき』(世界文化社)の出版を記念して、美術ブログ「青い日記帳」主宰の中村さんとの対談形式で、西洋美術の魅力を伝えます。 〈スケジュール〉 第1回「手本としての複製写真 ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》」 抑えた色調の静謐な室内画で知られる、デンマークの画家ハマスホイ。彼が活躍した19世紀末には写真技術が発達しました。名画の白黒複製写真から、彼は何を感じ取ったのでしょうか。 第2回「サイレントパートナー ココシュカと世紀末ウィーンの異常な愛」 芸術家は人間の身体を描く時に、できれば生身のモデルを使いたいでしょう。しかしモデルを長時間拘束することは容易ではなく、モデルの代わりにマネキンや人形を使用することもしばしばありました。マネキンの役割は時代とともに変化し、やがて驚くべき対象となります。 第3回「アビ・ヴァールブルクと世界美術史の誕生」 20世紀前半にドイツで活躍した研究者ヴァールブルクは、私設図書館で複製写真を貼り付けたパネル「ムネモシュネ・アトラス」を制作しながら、新しい美術研究の方法論を模索していました。彼の遺したアトラスの影響とは…? ■書籍付きでお申込みいただいた方には、本をご自宅にご郵送いたします(書籍付き4月8日締め切り、11日発送予定)。郵送のためお名前・ご住所を世界文化社と共有いたしますのであらかじめご了承ください。
佐藤 直樹:東京芸術大学美術学部芸術学科教授。文学博士。1965年生まれ。1993年から2010年まで国立西洋美術館学芸課に勤務、主任研究員としてドイツ語圏および北欧の美術展を担当。2010年より東京藝術大学にて西洋美術史を担当。専門はドイツ近世および近代美術史。最近の著作に『ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈 黙の絵画』(2020年)『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』(2021年)、『ファンシー・ピクチャーのゆくえ 英国美術における「かわいい」美術の誕生と展開』(2022年)など。
中村 剛士:Tak(たけ)の愛称でブログ「青い日記帳」を主宰。1年に300以上の展覧会に足を運んでレビューを行うほか、美術の本質を見極めながら、広くて深くてしなやかな美術鑑賞法発信。美術手帖、美術展ナビなど各種媒体で記事を執筆し「敷居の高かった美術鑑賞が身近になった」「絵の見方がわかるようになった」などと好評を得ている。著書に『いちばんやさしい美術鑑賞 』『 失われたアートの謎を 解く』(ともに筑摩書房)、『フェルメールへの招待』(朝日新聞出版)、『名画のひみつがぜんぶわかる! すごすぎる絵画の図鑑』(KADOKAWA)『マンガでカンタン!名画の見方は7日間でわかります。 西洋美術編』(Gakken)などがある。
★当初配布していたチラシ、HPの表示時間に誤りがありました。正しくは13時-14時半の開催です。申し訳ありません。 Zoomウェビナーを使用した教室・オンライン自由選択講座です。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。