「書物の民」と称されるユダヤの民は、膨大な物語を生み出し継承することを拠り所としてその過酷な歴史を生き延びました。同時に、彼らは、多彩な表象芸術も残しています。物語と芸術が出会うところ、それは、様々な文化と人間のみの出会いの場です。彼らの物語、芸術を辿りながら、多様な文化と宗教の交錯を味わいます。 B6月25日 ユダヤ詩文文学の物語と音楽 中世以降、ヘブライ語による多数の詩文作品が生み出され、それは、また世界各地のユダヤ共同体の周辺の文化を取り込みながら、固有の調べの中で受容されました。ユダヤ教文学と音楽の世界をたどります。
勝又 悦子:同志社大学教授 1965年生。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文科コース宗教学宗教史学専攻博士課程単位取得退学。エルサレム・ヘブライ大学大学院にてPh.D.(ヘブライ文学)取得。専門は、ユダヤ教の思想、歴史、特にユダヤ教の聖書解釈。困難な歴史を生き延びたユダヤ教の強靭な思考、精神、生きる力を浮き彫りにしたい。論文:「ユダヤ教における自由」『基督教研究』第77巻1号、2015年、1-231頁他。著書(共著):『生きるユダヤ教:カタチにならないものの強さ』(教文館)2016年他。第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞
※設備費は、教室維持費です。