インド最高の聖典として知られる『バガヴァッド・ギーター』をサンスクリット語原文で講読します。古いヨーガの思想を伝えるヒンドゥー教の重要な文献ですが、仏教に通じるところも多く、その教えは宗教・宗派を問わずわたしたちの誰の心にも訴えるものがあるでしょう。中世から現代まで、たくさんの学者や宗教家が多様に解釈してきましたが、本講座では特定の解釈には依拠せず、聖典の言葉そのものに耳を傾けたいと思います。今期は第1章を読みます。サンスクリット語文法既修者が主な対象ですが、学び直しの方や、これから同時進行で学んでいこうという方にも配慮して進めます。
岩崎 陽一:名古屋大学大学院准教授 1978年東京都生まれ。 東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了。ハワイ大学訪問研究員等を経て、18年より名古屋大学大学院人文学研究科准教授。 専門はインドの言語哲学、形而上学。 著書に『言葉の「正しさ」をめぐって−インド新論理学派による言語情報の哲学』がある。
※5月1日休講→5月29日振替。 上村勝彦訳『バガヴァッド・ギーター』岩波文庫、1992年、または他の翻訳を各自ご用意ください。サンスクリット語のテキストは講座で配付します。
Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。見逃し配信はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはng9info@asahiculture.comで承ります。