美術解剖学は、医学で扱われる構造や機能などの知識を美術表現に生かそうという学問です。解剖学というとハードルが高く思えますが、一度慣れてしまえば、基本的な構造を頭の中で組み立てて、様々な姿勢を想像してみたり、作品鑑賞の見方の幅が広がったりと便利に使うことができます。 本講座では、人体の骨格を描いて覚えていきます。習作や制作の際に、“あたり“を取ることは普段から行なっている方も多いと思います。骨格は”あたり“として使い勝手が良く、姿勢やプロポーションの調整にとても便利です。また、デッサンやクロッキーをする際、観察の手助けになりますので、ぜひ学んでみることをお勧めします。どのように骨が体の中に位置しているか、内部構造と体表の関係を説明しながら、実際に骨を描いていきます。一緒に描くことで記憶に残りやすい勉強法になると思います。もちろん聴講のみでも構いません。(講師・記) ※理解しやすいように部位ごとに分けて説明していきます。”あたり”として使う時は単純な形で把握するので必要ないかもしれませんが、細かいところを知っていれば、自分で情報量を調節できるようになります。 【カリキュラム】 第1回 頭と体幹を描いてみる 初回は頭と胴にある骨、細かい骨の連続する部分でもあります。頭部は特にモチーフの肝になることも多いので、興味がある方も多いと思います。 第2回 上肢と下肢を描いてみる(1) いわゆる腕(手)と足の部分の説明です。長い骨が特徴的です。ただまっすぐな長い形をしているわけではなく、それぞれ特徴的な構造があります。一つずつ構造を拾っていくことで、形になっていきます。 第3回 上肢と下肢を描いてみる(2)/まとめ 全身の骨格のプロポーションについて学び、人体の骨格を単純な形として捉えてみましょう。 *** 【広報画像】 @骨格の説明、頭部(講師作成) ※イメージ画像 A頭部を描いてみる(講師作成) ※イメージ画像 B上肢を描いてみる(講師作成) ※イメージ画像
小山 晋平:(こやま・しんぺい)大阪芸術大学非常勤講師。美術家、美術解剖学者(主に鳥類の比較解剖)。1985年岩手県生まれ。2008年、東京芸術大学絵画科油画専攻卒業。2019年、東京芸術大学大学院美術解剖学研究室博士課程単位取得退学。現在、大阪芸術大学非常勤講師。生き物をモチーフとした絵画を制作している。共著に『スケッチで学ぶ 動物+人比較解剖学』(2021)玄光社。共訳書に『エレンベルガーの動物解剖学』(2020)ボーンデジタル。
◎講師が実演を交えながら、講義を行います。 ●お持ちの方は、「iPad、Procreateアプリ」をご用意ください。(ご用意ができない場合も、受講に差し支えありません。) ●手描きの方は、配布資料をプリントアウトして、その上から色鉛筆などで書き込んでください。 ●聴講のみでも構いません。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。