「バレン」とは、木版画の摺る道具です。木版画の水性で摺る手法は、日本独自のもので欧米にはありません。バレンは、竹の皮を細く裂いて縄上にしたもの、縄を入れる当皮(あてがわ)、それを包む竹皮の3つでできています。 本講座では、身近な道具を使用した講師オリジナルの製法で、本物に匹敵するバレンを作ります。連日で作業を行うと、手の指に水膨れや豆ができるため、各回の間隔をあけて日程を設定しました。最終回には、実際に自作の白黒作品を摺ってみましょう。バレンの使い方、摺り方のコツもお伝えします。初心者、経験者問わず、お気軽にご参加ください。(講師・記) 【カリキュラム(予定)】 第1回 縄を作る 竹皮を裂いて、束を縒り、縄を作る。(約15m) 第2回 前回のつづき(8コを作る) 作った縄を2つに折って再び縒っていく。(これを3回繰り返す) 第3回 仕上げと摺る体験 できあがった縄を当皮に入れ、竹皮で包んで完成。時間に余裕があれば、実際に作品を摺る。
舩坂 芳助:(ふなさか・よしすけ)日本版画協会、春陽会。1939年岐阜県生まれ。多摩美術大学卒業。1970年、第7回東京国際版画ビエンナーレ展にて京都国立美術館賞受賞。1976〜1977年、文化庁在外研究員としてイギリスとアメリカで制作。欧米の国際版画展に出品し、アメリカ、イギリス、インドネシア等で木版画のワークショップや個展を行う。国際交流基金の助成で台湾、タイ、アメリカ等でバレンづくりワークショップを開催。作品収蔵は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、文化庁、ワシントンのフリーア美術館、ブルックリン美術館、シンシナチ美術館、大英博物館、他多数。
古くなった薄い綿のハンカチ(竹皮で包むときに使用)
◎入金・キャンセル〆切:4/15(火) ➡延長します!4/24(木)正午まで(4/15以降キャンセル不可)