ヒスイは深い緑色で、独特の透明感や質感をもちます。このヒスイを今から数千年前の縄文時代に、人々は加工して装身具をつくり身を飾りました。ヒスイはとても硬い石材であり、簡単には加工できないにもかかわらず、利器は石器のみの縄文時代にそれを可能にした製作技術とはどのようなものだったのでしょうか。また、ヒスイの玉はお墓から出土することがあります。その出土状態を見ていくことで、縄文人、縄文社会にとってヒスイとはどのような意味があったのかについて考えてみたいと思います。(講師記)
坪田 弘子:つぼた・ひろこ 1973年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。卒業後、株式会社玉川文化財研究所に入社し、主に神奈川県内の遺跡調査や報告書作成に携わり現在に至る。主な論文に、「神奈川県出土の縄文時代の硬玉製玉類」(『玉文化』第2号)、「縄文時代中期前半における土器副葬」(『古代』第145号)など。
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