インド文化から創り出されたさまざまな物語は、洋の東西を問わず、世界中に広まりました。オリジナルに近いかたちで伝わったものもあれば、その伝播する途中にいろいろな土地でアレンジが加えられていったものもあります。例えば、桃太郎にも『ラーマーヤナ』というインド神話の影響が見られます。 この講座では、能の演目である『鳴神』の起源であるインドの一角仙人物語を取り上げ、古代インドでのあらすじとどのような特徴があったのか、日本伝来の道筋などについて、インド的伝統を踏まえて解説します。 インドの文化や日本への仏教の影響に興味はあるけれども元の言葉は分からない、という方向けの講座です。(講師・記)
出野 尚紀:(いでの・なおき)東京・両国で育つ。東洋大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程満期退学。東洋大学非常勤講師などを務めた後、2024年9月までエジプト・カイロ大学日本語日本文学科准教授を務める。近年の業績に「『シルパ・シャーストラ』試訳と註解」「建築用地への奉献について―建築論書『マヤマタ』を中心に」「『マヤマタ』第13章・第14章:和訳と註解」「井上円了と三宅雪嶺の『哲学』観について」など。
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