戦前昭和史上の重要な事件や出来事をとりあげ、その背後にあった陸軍の政策、考え方、戦略を検討します。よく知られているように、満州事変以降の昭和の歴史を主導したのは陸軍です。この時期の歴史的に重要な事件や出来事についての陸軍の行動はある程度明らかにされています。しかし、その背後にある陸軍の考え方や戦略(軍事戦略、政治戦略、世界戦略)については、あまり解明されていません。そこに焦点を当てて検討していきたいと思います。(講師・記) 第一回 満州事変と秘密幕僚組織「一夕会」 第二回 五・一五事件と軍による政党政治の否定 第三回 二・二六事件と陸軍派閥抗争 第四回 盧溝橋事件と石原莞爾 第五回 日中戦争における拡大派・不拡大派の対立 第六回 日中戦争の展開と東亜新秩序 ※川田稔・著『昭和陸軍 七つの転換点』(祥伝社新書)を各自ご用意ください。
川田 稔:名古屋大学名誉教授 高知県生まれ。名古屋大学大学院教授を経て、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学名誉教授。専門は政治外交史、政治思想史。著書に『浜口雄幸』、『昭和陸軍の軌跡』(山本七平省受賞)、『石原莞爾の世界戦略構想』、『木戸幸一』、『日本陸軍 七つの転換点』、編著に『近衛文麿と日米開戦』など。
※7/30は8/13の振替です。 川田稔・著『昭和陸軍 七つの転換点』(祥伝社新書)を各自ご用意ください。