長い歴史を持つ京都には、たくさんの古文書が残されています。とりわけ江戸時代の古文書は、内容も多様で点数も多く、それらを読み解くことで当時の京都の様子が鮮やかによみがえります。この講座では、くずし字で書かれた京都の寺社や生活などにまつわる資料を解読し、その背景を探ります。今と変わらぬ、あるいは、今と少し違った、江戸時代の京都の姿を古文書を通して見てみませんか。文字の基本的なくずしのパターンや、よく使う用語や言い回しなど、くずし字の資料を読む際に役立つポイントを押さえながら丁寧に読んでいきますので、初心者も安心してご参加いただけます。京都の町に出かけたときには、講座で学んだことを思い出して楽しんでみましょう。
久世 奈欧:京都光華女子大学 短期大学部講師 京都大学文学部卒、同大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学 京都大学)。関西学院大学・花園大学・京都光華女子大学等での非常勤講師を経て、現職。専門は日本近世史。
教室内で講師よりプリントを配布します。 ※設備費は、教室維持費です。