この講座では新約聖書の文書を一つずつ取り上げ、新約聖書の歴史、思想、現代への影響を考えていきます。 今期は新約聖書27文書中13通の書簡に著者として名前を残しているパウロのという人物の活動、初期キリスト教の共同体形成の様子がよくわかるコリントの信徒への手紙一を三回に分けて読みます。この文書はキリスト教がイエス・キリストによって始まり、イエスの弟子たち、後継者たちによって地中海世界に広まっていく様子を伝えています。当時の人々によってキリスト教の教えはどのような魅力があったのでしょうか。2000年を経てイエスの教えは、今なお多くの人に読まれています。そのきっかけになった出来事を読み解いていきましょう。(講師・記) 4月:コリントの信徒への手紙一 1−7章 共同体の争い 5月:コリントの信徒への手紙一 8−11章 共同体の一致 6月:コリントの信徒への手紙一 12−16章 復活を信じる共同体
焼山 満里子:やきやま・まりこ 東京神学大学(M. Th)、アメリカ、カリフォルニア州クレアモント大学院大学卒(Ph. D)。梅光女学院大学(現梅光 学院大学)短期大学部宗教主任、東京神学大学を経て、現在、国際基督教大学アーツ・サイエンス科准教授。専門は新約聖書学。著書:『主の来臨を待ち望む教会』(教文館)、『Tテサロニケ書における十字架の神学』(共著、日本新約学会編)など。
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