今年は昭和でいえば100年にあたる年です。元号が昭和に変わったころに誕生した鉄道はたくさんありますが、100年の時を経てなお交通手段として重要な役割を果たしている路線もあれば、社会や経営環境の変化に伴い失われた路線も少なくありません。 昭和生まれの郊外電車として発展を続ける小田急電鉄、昭和の鉄道情景を色濃く残す千葉の小湊鉄道、あだ花に終わった八王子の路面電車(武蔵中央電気鉄道)、戦時中に休止されたものの高度成長期にその一部が形を変えて復活した京王御陵線、開業からちょうど100年をむかえた五日市線(旧五日市鉄道)などをとりあげ、「昭和100年」の鉄路のあゆみの一端とその遺産を探ってみたいと思います。(講師・記)
山田 俊明:1950年生まれ。産業遺産学会会員・元東京都立高校教論。幼少期より鉄道と地理に興味を持ち、1980年に国内鉄道全線乗車を達成。『多摩 幻の鉄道 廃線跡を行く』。『東京の鉄道遺産−140年を歩く(上・下巻)』、『鉄道からみた中国』、『ゲージの鉄道学』(共著)、『民鉄経営の歴史と文化−東日本編』(共著)、『都市交通の世界史』(共著)、交通図書賞を受賞した『図説・鉄道の博物誌』(秀和システム)などの著書がある。
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