歴史上の文献を見ながら「食」を起点として、13世紀前後のユーラシア大陸及びその周辺の歴史を概観します。13〜14世紀の中国やモンゴルでは何が食されていたのか。 今回はモンゴル帝国のアジア東方にあたる大元ウルス(元朝)の食文化を取り上げます。ポーロ兄弟とマルコたちが現地で観察し、「東方見聞録」に記された食の描写を中心に13,14世紀のモンゴルと中華料理を追体験します。マルコたちが「東方見聞録」で仔細に観察したその地の人びとが味わった食の数々を14世紀当時に中国で刊行された歴史料理書からひも解いて再現料理として紹介していきます。そして1270年代頃のモンゴル帝国や大元ウルスの歴史的背景もお話します。「東方見聞録」に描かれた旅を没入感たっぷりに体験できる90分です。 (講師・記)
遠藤 雅司:歴史料理研究家。世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」をスタートさせ、実食イベントやレストランとのコラボレーション、テレビ番組への料理提供などを行う。著書に『歴メシ! 』(柏書房)、『英雄たちの食卓』(宝島社)、『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓』(春秋社)、『古代メソポタミア飯』(大和書房)、『食で読むヨーロッパ史2500年』(山川出版社)、『歴メシ! 決定版』(晶文社)、『食卓の世界史』(筑摩書房)、『食で読む東方見聞録』(山川出版社)がある。また、BS松竹東急(BS260ch)放送のドラマ『À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜』(『歴メシ! 決定版』のドラマ化)の料理を監修。その他、漫画『Fate/Grand Order 英霊食聞録』(KADOKAWA)で食文化と料理を監修。明治の食育サイト「偉人の好物」にて監修を担当。 公式サイト onshokukiko.com/wpd1/
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