割れたり欠けたりした陶磁器を漆によって補修し、金粉などを蒔きつけて仕上げる「金継ぎ」。漆作業は、たいへん根気と時間のいる作業ですが、思い出の品を美しく趣ある品に蘇らせるのは、とても楽しい仕事です。この講座では、壊れてしまった器を各自でご用意いただいて、約3か月かけて2~3個の器を直します。また、ガラス素材などの修復もご相談に応じます。初めての方にも丁寧に指導します。金継ぎを通して漆の魅力を味わってみてください。 【ご案内事項】 ・天然の漆を使用しますので、かぶれる場合があります。ご注意ください。 ・ご新規の方は、教材セット約10,000円を事前予約で承ります。
宮 洋子:文化財修復家 2000年 東京芸術大学大学院美術研究科後期博士後期課程芸術学保存修復技術修了。博士(美術)博美第82号。東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復彫刻研究室講師(修復実習担当)、実践女子大学講師(博物館学課程文化財学担当)を経て、現在、東京国立博物館内漆工修理室非常勤・多摩美術大学共通教育学、玉川大学芸術学部の講師を務める。文化財修復家と彫刻家としても活動する。百貨店等で個展を多数開催。二科展特選、東京芸術大学修了展サロンドプランタン賞。
初回に直したい器を2〜3個(15p×15p×15pに収まる程度の物)。器保管のタッパー、カッターナイフ、綿棒、セロテープ、ゴムまたはビニール手袋(薄手で手にフィットするもの)、皿またはカップ(プリンの空き容器など)、サンドペーパー耐水性各1枚(#240、400、800、1,000、1,500、2,000)、面相筆または小筆1本。汚れてもよい服装。必要な方はエプロン。
※天然の漆を使用しますのでかぶれる場合があります。 ※ご新規の方は教材セット約10000円(税込)を事前予約で承ります。お支払いは当日教室で現金にてお支払いください。教材セットの内容は天然漆、金粉、真鍮粉、筆などです。別途、無水エタノールを薬局等でご購入ください。教材セットのキャンセルはできません。