日本の仏像の見方と理解を深めるために、仏教美術の流れを基礎から体系的に学びます。 毎回プロジェクターを使って仏像について詳しく説明し、プリントを配付して丁寧に解説します。さらに時々は私が研究している中国各地の仏像や現地調査の様子についてもお話しします。 今期は白鳳〜奈良時代の仏教美術を取り上げます。1回目は法隆寺五重塔の塔本塑像について、2回目は興福寺の歴史と仏像について、3回目は国宝館の十大弟子像と阿修羅像を含む八部衆像について講じます。はじめての方にもわかりやすく解説します。 (講師記) 【各回予定】 4月7日 法隆寺五重塔の塔本塑像について 6月2日 興福寺の歴史と仏像 6月30日 興福寺十大弟子像と八部衆像
金子 典正:かねこ・のりまさ 京都芸術大学教授 1966年生まれ。博士(文学)。早稲田大学大学院博士課程修了。仏教美術史・東洋美術史専攻。同大学文学部助手、講師、京都造形芸術大学准教授を経て現職。論文・研究に「唐招提寺『金亀舎利塔』について」「中国仏教初伝期に於ける仏像受容の実態に関する一考察」など多数。出版物に『芸術教養シリーズ3 中国の美術と工芸 アジアの芸術史 造形篇I』(藝術学舎、2013)ほか。