▶目標 ・プーチン戦争勃発により、「新たな戦前」へ振り子が触れた現代ヨーロッパの状況と、類似性が指摘される1930年ヨーロッパの破滅への道程を、当時の実情に即して学ぶ。 ・30年代のヒトラー現象(ファシズム)と、現在のプーチンの遣り口は共通性を持ちうるのか。第二次世界大戦を阻止できなかった30年代ヨ―ロッパと現在は類似しているのか?E.H.カーが『危機の20年』の中で捉えた「戦前の世界」の実相を批判的に検討する。 ▶講義概要 ・戦間期が内包した問題性と今日的意味を考える。二度の世界大戦の接点となった戦間期ヨーロッパでの経験、ヴェルサイユ・ロカルノ体制の成立から崩壊までを、1920〜30年代のヨーロッパ政治・外交・社会を中心に概観する。 ・30年代のドイツ・イタリアのファシズム外交とそれに対するイギリス・フランスの宥和外交について検証する。また、ヴェルサイユ体制の主導国であるイギリス・フランス両国の国内事情や政治リーダーの判断を明らかにする。 最新の研究動向に基づき、資料や映像も駆使して、共に学びたいと思います。初心者の方も大歓迎です。奮ってご参加ください!(講師記) 第1回 ヴェルサイユの呪縛 第2回 ロカルノの幻想とヴァイマール 第3回 30年代ヨーロッパとファシズム 第4回 ファシズム外交と宥和政策 第5回 スペイン内戦とドイツ・イタリア枢軸 第6回 ミュンヘンからダンツイヒへ 世界大戦への道 参考図書 講義時に、適宜参考図書を紹介します。 毎回配布する資料を次の時間にもご持参ください。(質疑に活用します)
宮坂 豊彦:早稲田大学卒業。修士(政治学)。専門分野は、西欧国際政治史、イギリス現代史。近現代ヨーロッパ国際関係・イギリス政治外交・ファシズム政治外交・日本政治外交など、現代史分野さらに歴史教育など幅広く研究する。大学などで現代史を教える。現代史関係の著書がある。
・資料を教室で配布、マイページにアップロードいたします。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、 yk9yokohama@asahiculture.com で承ります。