巡る季節の中で、あるがままの野鳥を楽しむことには、資源やエネルギーを多々消費することがない、カーボンニュートラルやネイチャーポジティブに沿った趣味です。季節に沿って展開される命の営みに気づくと、生命の本質や自然の仕組みを知ることになります。画像、声、実物標本を用いて、鳥の見分け方、聞き分け方、行動や暮らし方も解説します。(講師・記) NHKラジオでは長年、解説役を務め、初心者向けからベテラン向けまで数々の図鑑を手掛けてきた安西さん、鳥に限らず、虫や植物、環境や宇宙の話まで展開されます。 〔各回予定〕 4月:鳥たちの歌の秘密や楽しみ方 (鳥のコミュニケーション、鳥が発声する理由、声の聞き分け方) 5月:鳥たちのペア・ファミリーの秘密や楽しみ方 (雌雄や親子の見分け方、オスの思惑とメスの事情、短期間・子沢山の背景) 6月:鳥、虫、植物の共進化 (姿かたち・生態の意味・・・蝶や花が美しい理由、秋に木の実が色づく理由) 7月:鳥はどうして飛べるのか? (飛ぶためのしくみ、羽の手入れや生理的行動、鳥の羽の見つけ方・見分け方) 8月:恐竜から鳥、サルからヒト (生物の進化と分類、生物多様性の過去・現在・未来) 9月:野外観察 ※最終回は野外観察会(現地集合・解散)場所・時間帯は未定。通常と異なる時間帯で行う場合もあります。予めご了承ください。詳細は授業の中でお知らせします。
安西 英明:(公財)日本野鳥の会参与。1956年東京生まれ。1981年(財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ初代レンジャーとして着任後、野鳥や自然観察、環境教育などにたずさわる。2022年3月まで(公財)日本野鳥の会理事・主席研究員。現在(公社)日本環境教育フォーラム理事。解説を担当した野鳥図鑑は45万部以上の発行、NHKラジオ『季節の野鳥』の解説役をおよそ20年間続けた。著書に『新・山野の鳥』『新・水辺の鳥』『バードウォッチング案内人の手引き』『見る読むわかる野鳥図鑑』((財)日本野鳥の会)、『スズメの少子化、カラスのいじめ』(ソフトバンク新書)、『野鳥eco図鑑』(東洋館出版)、『「春の野鳥」を見に行こう!』(講談社)など。
※最終回は野外観察会(現地集合・解散)場所・時間帯は未定。通常と異なる時間帯で行う場合もあります。予めご了承ください(午前中に行う可能性もあります)。詳細は授業の中でお知らせします。