5〜7年を隔てて発表された秀作、“The Killers”(1926)、“A Clean, Well-Lighted Place” (1933)、”Old Man at the Bridge”(1938)の3編を読み、舞台になった当時の社会的背景を考慮しつつ、作品の本質に迫りたい。 なお、この3作品では、ヘミングウェイ文学の特徴の一つである会話(dialogue)の連なりが多用されており、そうした効果も考察の対象にしたい。いつもの通り、活発な議論の場になれば、と期待しています。テキストはプリントを用意します。(講師・記)
島村 法夫:中央大学名誉教授 立教大学大学院修了。中央大学教授を経て現在名誉教授。アメリカ文学者。日本ヘミングウェイ協会元会長、現顧問。主な著書に『ヘミングウェイ批評 30年の航跡』(共著、日本ヘミングウェイ協会編、小鳥遊書房、2022年)、『ヘミングウェイと老い』(共著、松籟社、2013年)、『ヘミングウェイ大事典』(監修、勉誠出版、2012年)、『ヘミングウェイ―人と文学』(勉誠出版、2005年)など。翻訳に『挿し絵入り版 老人と海』(小鳥遊書房、2023年)などがある。
テキストは講師がプリント資料を用意しますので不要です。