今年1年間は、それぞれの季節に起きた織田信長と羽柴秀吉が関わる戦国合戦について、季節性を念頭におきながら、史料をもとに考えてみたいと思います。季節性というのは、それぞれの季節特有の条件が合戦の展開にどのような影響を与えたのか、ということです。今回は、永禄3年5月19日(西暦では1560年6月22日)に起きた桶狭間の戦いを取り上げます。 (講師・記) 〈シリーズ全予定〉※( )内は合戦が起きた旧暦の月です。 春 桶狭間の戦い(5月) 夏 鳥取城攻め(6-10月) 秋 手取川の戦い(9月) 冬 賤ヶ岳の戦い(4月)
金子 拓:かねこ・ひらく 東京大学教授 1967年山形市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。東京大学史料編纂所教授。史料編纂所にて編年史料集『大日本史料』第十編(織田信長の時代)の編纂を担当している。著書『中世武家政権と政治秩序』『織田信長権力論』(吉川弘文館)、『織田信長という歴史』(勉誠出版)、『記憶の歴史学』『織田信長〈天下人〉の実像』(講談社)。現在、長篠の戦いをめぐる関係史料を集め、その歴史的意義について考える共同研究を組織し、全国の研究者と研究を進めている。
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