米トランプ政権の対日政策に注目が集まっています。台湾海峡をめぐる緊張が続くなか、沖縄を含めた日本の安全保障はどうなるのでしょうか。米国と日本の関係、沖縄の米軍基地の負担に変化はあるのでしょうか。石破政権が意欲を示す地位協定の改定は実現可能でしょうか。これらの疑問に答えるために、本講義では、日本の基地問題を他国のそれと比較します。基地問題は世界中で起きています。しかし、日本の場合とはその諸相も、そして解決のあり方も異なっています。日本の「現在地」を確認するとともに、将来の政策のあり方についてヒントを得たいと思います。(講師:記) ■マーク=講師は新宿教室で講義 ◇マーク=講師はオンラインで講義、教室ではモニター投影します。 【各回の予定】 1.基地問題の分岐と収斂―日本・沖縄との比較 ■ 2.【欧州】デンマーク/グリーンランド、ドイツ、スペイン、イタリア ◇ 3.【アジア】フィリピン、韓国 ◇ 4.【インド太平洋】オーストラリア、シンガポール ◇ 5.【中東・北アフリカ】サウジアラビア、トルコ、ジブチ ◇
川名 晋史:大東文化大学法学部政治学科教授 東京科学大学(旧東京工業大学)特定教授、国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター特任フェロー等を兼任。東京工業大学准教授、東京工業大学教授、東京科学大学教授等を経て現職。 1979年北海道生まれ。博士(国際政治学)。専門は、米国の海外基地政策。著書『在日米軍基地――米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史』(中央公論新社、2024年)、『基地の政治学――戦後米国の海外基地拡大政策の起源』(白桃書房,2012年,佐伯喜一賞)、『基地の消長 1968-1973――日本本土の米軍基地「撤退」政策』(勁草書房、2020年、猪木正道賞特別賞)、『基地はなぜ沖縄でなければいけないのか』(筑摩書房、2022年)、ほか。
筆記用具
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