織田信長の後継者となった羽柴秀吉は、次々と巨大な城を築き、信長の後継者としての地位をアピールすると共に、ライバルたちとの戦に勝ち、天下人に上り詰めることになります。信長の後継者であることを示そうとした山崎山城、後継者の地位を確実にし安土城を名実ともに凌ぐことを目的に築いた大坂城、そして都の拠点・天下人の政庁として完成させた聚楽第、秀吉の城造りの特徴と、その姿を解説します。(講師・記) ≪各回カリキュラム≫ @姫路城と山崎山城:2025/4/4 織田信長の家臣として築いた城と、姫路築城の技術を生かした山崎山城の姿を解き明かします。 ➁大坂城の構造と特徴:2025/5/9 秀吉の大坂城こそが、現在われわれが見て城だと認識する最初の城になります。その特徴を考えます。 ➂都の拠点・聚楽第:2025/6/6 都に築いた豊臣政権の政庁であった聚楽第。その姿かたちと天皇行幸を仰いだ目的を考えます。 ※5月のみ連休の関係で第2週(5/9)となります、ご了承ください。
加藤 理文:(かとう・まさふみ)1958年、静岡県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。広島大学にて学位(文学博士)取得。静岡県教育委員会を経て、現在、袋井市浅羽中学校教諭。公益財団法人日本城郭協会理事・学術委員会副委員長。特に織豊系城郭が専門。著書に『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』(ワン・パブリッシング)、『日本から城が消える「城郭再建」がかかえる大問題』(洋泉社新書)、『織豊権力と城郭―瓦と石垣の考古学』(高志書院)、『静岡の城 研究成果が解き明かす城の県史』(サンライズ出版)、『織田信長の城』(講談社現代新書)、『家康と家臣団の城』(角川選書)、『オールカラー 日本の城を極める』(ワン・パブリッシング)など。共著・監修書多数。
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