1月〜3月で読んできた、十返舎一九・文と喜多川哥麿・絵の、蔦屋重三郎追悼のコラボ作品『青楼年中行事』と、江戸のねこ好きの代表者を自負する、山東京山・文と歌川国芳・絵の、ねこドラマ『朧月夜猫の草紙』を引き続き読みましょう。ともに江戸の出版物として読者に好まれたベストセラーです。講師が贔屓するねこ、こまさんととらさんのラブラブストーリーとしてはじまりましたが、とらさんが不慮の出来事で死んでしまうと、作者の迷走が続き、どのような落ち着きとなるのか、先の見えないようなストーリー展開となってしまっているのが気になりますが、江戸の話はハッピーエンドがお約束ですから、大いに期待しながら読み続けたいと思います。(講師・記) 講読テキスト ・『青楼絵本年中行事』 喜多川哥麿(絵)と十返舎一九(文) ・『朧月夜猫の草紙』 歌川国芳・(絵)と山東京山(文)、
菅野 俊輔:(かんの・しゅんすけ)歴史家・江戸文化研究家 1948 年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校、毎日文化センター、読売・日本テレビ文化センター、小津文化教室での古文書解読講座の講師を務める。講演、テレビ出演、時代考証、著述など幅広く活動。 『江戸の長者番付』『真相解明「本能寺の変」』(ともに青春出版社)『江戸・戦国のくずし字古文書入門』『なぞり書きで覚える江戸のくずし字入門』(ともに扶桑社)、近刊の監修に、新書『鬼平と梅安が見た江戸の闇社会』とムック誌『もっと知りたい!江戸の暮らしと商い』(ともに宝島社)など編著書、監修書多数。
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