★4/1は講師都合で休講。補講は7/1です。 ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの解放奴隷だったパエドルスが平易なラテン語で書いた『イソップ風寓話詩集』」は初歩のラテン語講読に最適のテクストですが、「王様を欲しがる蛙」、「烏と狐」、「肉を運ぶ犬」など有名なイソップ寓話の他に、独自の話をたくさん盛り込んでいます。 現存する最古の文字化されたイソップ寓話として イソップ寓話の伝承を考える上でも重要なだけでなく、作者自身の文学観、寓話観が述べられている上に、歴史的寓意も垣間見え、とても興味深い作品です。文体は平易ですが、詩で書かれているので、難しいところもありますので、解説を交えてゆっくり読み進めます。(講師記) ※2025年4月講読開始。
宮城 徳也:みやぎ・とくや 1958年岩手県生まれ。早稲田大学文学学術院 教授。専攻は、西洋古典学(古代ギリシア・ローマの文学)。叙事詩 恋愛詩 悲劇 文芸論。著書に、単行本『ギリシャ・ローマ文学必携』(早稲田大学文学部/トランスアート)『マージナリア 隠れた文学/隠された文学』(分担執筆)(鶴見書店)、『ヨーロッパ世界のことばと文化』(分担執筆)(成文堂)、『はじめて学ぶ ラテン文学史』(分担執筆)(ミネルヴァ書房)(「悲劇」,「牧歌・小叙事詩」担当)。翻訳『セネカ悲劇集2』(『テュエステス』担当)(京都大学学術出版会)、『キケロー選集2』(『バルブス弁護』担当)(岩波書店)、『ローマ喜劇集1』(『ロバ物語』担当)(京都大学学術出版会)、『キケロー選集1』(『セスティウス弁護』担当)(岩波書店)、『ローマ喜劇集4』(『トルクレントゥス』担当)(京都大学学術出版会)。
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