★4/1は講師都合により休講。補講は7/1です。 ソポクレスのギリシア悲劇『アイアス』を読みます。朝日カルチャーセンターで、ソポクレスの講読を始めてから、五作目です。現存する七作品の中で、最も上演年代が古いと考えられています。 主人公は叙事詩『イリアス』に登場する二人のアイアスのうち大アイアスと称される武勇に優れた英雄で、アキレウスの従兄弟ですが、アキレウスが戦死した時、彼の遺体を救い出し、形見の武具をめぐってオデュッセウスとの争いに狂気のせいで敗れ、これを恥じて作中で自殺します。読解は決して容易ではありませんが、世紀の傑作なので、丁寧に解説して一語一語噛みしめるように読んでいくつもりです。(講師記)
宮城 徳也:みやぎ・とくや 1958年岩手県生まれ。早稲田大学文学学術院 教授。専攻は、西洋古典学(古代ギリシア・ローマの文学)。叙事詩 恋愛詩 悲劇 文芸論。著書に、単行本『ギリシャ・ローマ文学必携』(早稲田大学文学部/トランスアート)『マージナリア 隠れた文学/隠された文学』(分担執筆)(鶴見書店)、『ヨーロッパ世界のことばと文化』(分担執筆)(成文堂)、『はじめて学ぶ ラテン文学史』(分担執筆)(ミネルヴァ書房)(「悲劇」,「牧歌・小叙事詩」担当)。翻訳『セネカ悲劇集2』(『テュエステス』担当)(京都大学学術出版会)、『キケロー選集2』(『バルブス弁護』担当)(岩波書店)、『ローマ喜劇集1』(『ロバ物語』担当)(京都大学学術出版会)、『キケロー選集1』(『セスティウス弁護』担当)(岩波書店)、『ローマ喜劇集4』(『トルクレントゥス』担当)(京都大学学術出版会)。
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