ボッティチェッリは1481年、ローマのシスティーナ礼拝堂装飾を終えてフィレンツェに戻ってきます。その後、代表作である《春》や《ヴィーナスの誕生》を制作していきますが、80年代後半以降は、古代の異教的主題は描かなくなっていきます。 今期は1480年代から90年代にかけてのボッティチェッリの代表作を中心に、15世紀末のフィレンツェ美術を取り巻く状況について、わかりやすく解説していきます。(講師記) <各回の予定> 1 「神話シリーズ」の概要 2 《春》の図像解釈 3 《春》と《ヴィーナスの誕生》 4 1480年代後半の活動 5 1490年代の活動
松浦 弘明:多摩美術大学教授 東京芸術大学美術学部芸術学科卒。同大学院博士課程修了。イタリア政府給費留学生としてフィレンツェ大学美術史学科に留学。現在、多摩美術大学、東京芸術大学等で西洋美術史、イタリア語の講義を担当。元NHKラジオ講座講師。著書・訳書に、『イタリア・ルネサンス美術館』(東京堂出版)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(共著、東京堂出版)、『イタリア・ルネサンス美術論』(共著、東京堂出版)、『彫刻の解剖学』(ありな書房)、『祭壇画の解体学』(ありな書房)、『マザッチョ』(東京書籍)、『ラファエロ』(共著、河出書房新社)など。
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