馬と聞いて何を思い浮かべますか? 競馬? 乗馬? 馬は何千年も前から人間に飼われ、時に歴史を塗り替える重要な役割を果たしてきました。しかし現在の日本では、競馬場や乗馬クラブといった場でしか馬に出会うことができません。本講座では、日本から馬が消えてしまった背景を考察し、馬が世界を動かした時代を垣間見るため、モンゴル、スペイン、トルコ、キルギスタン等へ向かいます。さらに相馬野馬追、モンゴルのナーダム祭、中央アジアで開かれるノマド・ゲームズといった馬の祝祭を比較しながら、各国の馬事文化も紹介。きっと馬を見る目が変わります。(講師記) ※「馬の惑星」(集英社)の書籍販売と、サイン会も予定しています。
星野 博美:ノンフィクション作家。1966年、東京・戸越銀座生まれ。2001年に『転がる香港に苔は生えない』(文春文庫)で第32回大宅壮一ノンフィクション賞、2012年に『コンニャク屋漂流記』(文春文庫)で第63回読売文学賞「随筆・紀行」賞、2022年に『世界は五反田から始まった』(ゲンロン)で第49回大佛次郎賞受賞。最新作は、馬を追って世界を旅した『馬の惑星』(集英社)。『みんな彗星を見ていた―私的キリシタン探訪記』、『旅ごころはリュートに乗って――歌がみちびく中世巡礼』、『今日はヒョウ柄を着る日』、『島へ免許を取りに行く』、『戸越銀座でつかまえて』、『愚か者、中国をゆく』、『のりたまと煙突』など、著書多数。
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