フェイクニュースとはそもそも何なのでしょうか。それはなぜ問題なのでしょうか。そして、しばしば信じてはいけないものとして挙げられるうわさや陰謀論は本当に信じてはいけないものなのでしょうか。本講座では、哲学的な(とりわけ近年登場してきた社会認識論の観点から)観点からこれらの問いを考えることを通じて、インターネットの登場によって大きく変化した情報環境のなかで、われわれは何を信じればよいのか、何を信じてはいけないのかを改めて考え直してみたいと思います。(講師・記)
山田 圭一:千葉大学教授 1973年群馬県生まれ。2007年東北大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。山形大学人文学部准教授を経て、現在千葉大学人文科学研究院教授。著書:『ウィトゲンシュタイン最後の思考 −確実性と偶然性の邂逅−』(勁草書房、2009年)。『フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか』(岩波新書、2024年)。編著:『これからのウィトゲンシュタイン ―刷新と応用のための14編』(リベルタス出版、2016年)ほか。
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