オスマン帝国は、南東ヨーロッパから中東・北アフリカにわたる広大な地域を長きにわたって支配した世界帝国でした。本講では、13世紀末から20世紀初頭まで約600年続くオスマン帝国の歴史を、女性に焦点をあてて描きます。宮廷の女性たちは、どのように政治的役割を果たし、また文化活動に関わったのでしょうか。その一方で庶民の女性は、結婚、教育、経済活動など、どのような生活をしていたでしょうか。そして、女性を取り巻く環境は、19世紀に大きな変化を迎えます。このように、女性中心のオスマン帝国史を概観します。(講師・記)
秋葉 淳:東京大学教授 1970年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。千葉大学准教授を経て、現在、東京大学東洋文化研究所教授。専門はオスマン帝国史、特に法社会史、教育史、ジェンダー史。共編著に『近代・イスラームの教育社会史 - オスマン帝国からの展望 』(昭和堂、2014年)、共著に『トルコ史(YAMAKAWA SELECTION)』(山川出版社、2023年)などがある
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