日本史の偉人たちは、国難や危機をどのようにして乗り越えてきたのか? なぜそうなったか? 事件の概要を述べるとともに、テレビドラマや映画を使って比較します。日本史のなかでも、特に人気の高いヒーローに焦点を当て、同じヒーローがどう描かれているかの違いを検証しながら、その人物の歴史的意義を探ります。歴史と大河ドラマと映画が一遍に学べる講座です。 ●1月6日……【武市半平太】大河「龍馬伝」、ドラマ「天皇の世紀・決起」、映画「人斬り」「月形半平太」 ●1月13日……【島津斉彬と島津久光】大河「翔ぶが如く」「西郷どん」、ドラマ「天皇の世紀・急流」 ●1月20日……【山岡鉄舟】大河「徳川慶喜」、映画「大江戸の鐘」 ●1月27日……【夏目漱石】ドラマ「夏目家の妻」「漱石には千円札がよく似合う」「夏目家の食卓」「漱石悶々」「坂の上の雲」、映画「吾輩は猫である」 ●2月3日……【森鷗外】ドラマ「玉と砕けず」、映画「舞姫」 ●2月10日……【乃木希典】ドラマ「坂の上の雲」、映画「二百三高地」「日本海大海戦」
西村 雄一郎:にしむら・ゆういちろう ノンフィクション作家・映画評論家 佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、「キネマ旬報」パリ駐在員。帰国後、映像ディレクターとしてビデオ作品を演出。85年から古湯映画祭の総合ディレクターを務め、その功績により「佐賀新聞文化奨励賞」を受賞。同紙のコラム「シネマトーク」は連載45年目を超え、記録を更新中。2010年、モスクワ映画祭の「黒澤明シンポジウム」に招待され、日本代表として講演を行った。著作は「殉愛 原節子と小津安二郎」(新潮社)、「清張映画にかけた男たち」(新潮社)、「一人でもできる映画の撮り方」(洋泉社)ほか多数。