古墳時代に、日本列島の社会は大きく変わりました。古墳の築造という視点でみれば、一つの時代としてとらえることができますが、その時々で社会は様相を変えてゆきます。 大きな変化、小さな変化を伴いつつ、古墳時代は進行しました。竈の利用や馬の登場、鉄の加工など、なかには異なる時代と評価できるほど大きな変化も生じています。時代の変化、社会の変化はどのようにみえるのでしょうか。時代の変化、画期は、当世の視点からは見えづらいものです。社会が大きく変わろうとしている昨今、その変化をみる視点を、古墳時代の遺跡や遺物から探りたいと思います。(講師・記)
上野 祥史:国立歴史民俗博物館准教授 1974年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。文学修士。国立歴史民俗博物館研究部准教授、総合研究大学院大学先端学術院日本歴史研究コース准教授(併任)。 専門は東アジア考古学。主な著書に『東アジアと倭の眼でみた古墳時代』(編著、朝倉書店)、『祇園大塚山古墳と5世紀という時代』(編著、六一書房)『金鈴塚古墳と古墳時代社会の終焉』(編著、六一書房)などがある。
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