福岡平野は、古代では都と直結した九州の中心として、大陸との交流における国内最大の窓口として、個性的な充実を見せていました。そしてここには、奈良や京都とも大陸とも異なった、当地ならではの仏教文化が花開きました。今も福岡平野とその周縁には、多くの古仏が現存しています。今年度は、あるものは都風の、あるものは大陸風の、あるものは地に根差した造形を見せる福岡平野の古仏たちについて、最新の研究成果を踏まえながら紹介してゆきます。1月期は以下の3講です。 1.誓願寺の古仏―重源と栄西ゆかりの阿弥陀如来坐像― 2.観世音寺の不空羂索観音立像―平安時代と鎌倉時代の結節点― 3.福岡平野の大陸渡来石造物―薩摩塔と宋風獅子を中心に―
井形 進:九州歴史資料館学芸員。専門は仏教美術史。2003年第10回鹿島美術財団賞受賞。福岡市史専門委員はじめ、文化財関連の各種委員会委員をつとめる。
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