「哲学する」とはどういうことなのかを身をもって知るためには、哲学者自身の言葉を一字一句丁寧に読んで哲学者本人と対話するしか方法はありません。 ドイツの哲学者カントを原典で読むことを通して、生きるとは何か、人間とは何であるか、考えるとは何か等々の最も素朴で根本的な問題について、受講者とともに対話をしながら考えてみたいと思います。哲学に関心はあるがちょっと腰が引けるという方はぜひ本講座の門をたたいてみてください。 新規の受講者も受講しやすいように、入門的な内容の復習を繰り返しながら進めていますので、これまでに哲学の講座を受講したことがない方でも気楽に哲学の扉を開けることができることでしょう。 __________________________________________
円谷 裕二:東京大学文学部卒業、同大学大学院修士修了。博士退学。信州大学助教授、九州大学教授を経て現在は九州大学名誉教授。著書『経験と存在—カントの超越論的哲学の帰趨』(東京大学出版会)、『近代哲学の射程―有限と無限のあいだ』(放送大学教育振興会)、『知覚 言語 存在―メルロ=ポンティ哲学との対話』(九州大学出版会)、『デカルトとカント―人間 自然・神をめぐる争い』(北樹出版)、論文「哲学と政治―ハンナ・アーレントの行為論に即して―」、「カントの超越論的哲学からアーレントの政治哲学へ―根源悪と人権概念をめぐって―」など。
イマヌエル・カント著『道徳形而上学の基礎づけ』(光文社古典新訳文庫、中山元訳、本体価格1080円)を用いますので、各自でご用意下さい。筆記用具。
Zoomミーティングを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはfk9asacul@asahiculture.comで承ります。