ガザから始まった危機は、レバノンやイランなどの周辺国を巻き込むことで中東全体へと広がっていきました。なぜ中東では国同士の対立が止まず、また、1つの国の紛争が他国にまで拡大するのでしょうか。2024年12月にはアサド政権崩壊など、時々刻々と中東情勢は変化しています。その背景には、宗教や民族の問題だけでなく、20世紀から100年以上にわたって中東が近代化していくなかで生じた政治や社会の問題があります。講座では、中東現代史の激動を新たな視点から学び直すことで、現下の危機の背景を読み解きます。(講師・記) ※2024年12月のシリア・アサド政権崩壊を受け、講座タイトルと講座概要に若干の変更がございます。2024/12/17
末近 浩太:専門は中東地域研究、イスラーム政治思想・運動研究。1973年名古屋市生まれ。横浜市立大学文理学部、英国ダラム大学中東・イスラーム研究センター修士課程修了、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科5年一貫制博士課程修了。博士(地域研究)。現在立命館大学国際関係学部教授。英国オックスフォード大学セントアントニーズ・カレッジ研究員、京都大学地域研究統合情報センター客員准教授を歴任。著作に、『現代シリアの国家変容とイスラーム』(ナカニシヤ出版、2005年)、『現代シリア・レバノンの政治構造』(岩波書店、2009年、青山弘之との共著)、『イスラーム主義と中東政治:レバノン・ヒズブッラーの抵抗と革命』(名古屋大学出版会、2013年)、『イスラーム主義―もうひとつの近代を構想する』(岩波書店、2017年)がある。
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