プロを目指し大学のジャズ研究会で大騒ぎしていた頃、時代は昭和から平成に変わりました。私は昭和のジャズを栄養にして生まれたミュージシャンであると言えます。ところで、なぜ日本人はアメリカの文化であるジャズにこれほど親しみがあるのでしょうか。その理由に迫ってみたいと思います。戦前、戦後のジャズ事情、昭和のミュージシャンたちのエピソードとともに、懐かしいスタンダードナンバーをたっぷりとお届けします。(谷口英治講師・記)
谷口 英治:ジャズ・クラリネット奏者 1968年北九州市生まれ。早稲田大学在学中よりプロとして演奏活動を行う。新旧のスタイルをブレンドさせた柔軟な音楽性が様々な分野で高く評価され、本邦を代表するクラリネット奏者の一人となる。コンコード・ジャズ祭(1999年米)、ジャズ・バルティカ(2018年独)をはじめ国内外のフェスティバルにも多数招聘され、バディ・デフランコ(cl),エディ・ダニエルズ(cl),スコット・ハミルトン(ts)、北村英治(cl)らトップアーティストとの共演を重ねる。またマンハッタン・ジャズ・オーケストラのアルバム『ボレロ』(2014年)にはバスクラリネット奏者として参加している。ジャズ以外に、J-ポップアーティストへのソロ提供、編曲提供が多いのもクラリネット奏者としてユニークなところである。北九州文化大使。洗足学園音楽大学講師。
袴塚 淳:ピアニスト