「短躯王」「肥満王」「禿頭王」等々。中世の王侯貴族はなぜあだ名で呼ばれるのだろう。フランス革命で処刑されたルイ16世の父の名はルイで、その父の名もルイ(15世)で、その父の名もルイで、その父の名もルイで、その父の名もルイ(14世)で、その父の名もルイ(13世)であった。なぜ王侯貴族の一族内では同名の親子がつづくのだろう。名前に関わる様々な疑問をとおしてヨーロッパの歴史や社会を読み解いていきます。 (拙著『あだ名で読む中世史』から、一部、かみ砕いてお話します) 【カリキュラム】 1.ルイのルーツをさぐろう 2.ルイには意味があるのか 3.名づけに決まりごとはあるのか 4.なぜ個人名でしか呼ばれないのか 5.あだ名はどうして広まったのか 6.家名(姓)はいつから登場したのか
岡地 稔:南山大名誉教授 ●最終学歴 名古屋大学大学院文学研究科 史学地理学専攻(西洋史専門) 博士課程後期課程 単位取得満期退学(1980年) ●南山大学外国語学部ドイツ学科教授を経て、南山大学名誉教授 ●専門分野 西洋中世史(フランク史、ドイツ史) ●著書『あだ名で読む中世史―ヨーロッパ王侯貴族の名づけと家門意識をさかのぼる』(八坂書房 2018年)、『西欧中世史〔上〕―継承と創造―』[共著](ミネルヴァ書房 1995年)、『権力・知・日常―ヨーロッパ史の現場へ―』[共著](名古屋大学出版会 1991年)
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