近年、世界中で気候変動が進行し、気温が上昇しています。南極、北極を含む極地では、温暖化は氷の減少という劇的な環境の変化をもたらします。では、氷とともに暮らす動物たち、特に南極のペンギンは、温暖化によってどんな影響を受け、今後どうなるのでしょうか。本講義では、南極の昭和基地において私たちが実施したアデリーペンギンの生態調査のお話をします。得られた成果を最新の科学的知見と照らし合わせ、極地の温暖化が野生動物に与える影響について考えてみたいと思います。(講師・記)
渡辺 佑基:1978年岐阜県生まれ。総合研究大学院大学統合進化科学研究センター教授。動物に小型の計測機器を取り付けるバイオロギングという手法を使って魚類、海鳥、海生哺乳類の生態を調べている。著書に『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』(河出書房新社)等。
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