長い物語を書きながら、紫式部は源氏や紫上の生き方をどのように描こうとしたのでしょうか。晩年期に向かう源氏の「夕霧」巻が終わり、今期は紫上が亡くなる「御法」巻、源氏が静かにその死を悲しみ生涯を振り返る「幻」巻に入っていきます。物語を深く読み味わい、源氏や紫上の思いをたどります。 ◆伊井先生の新刊◆ 『紫式部の実像〜稀代の文才を育てた王朝サロンを明かす』 (朝日新聞出版) ISBN:9784022631312 定価:1980円(税込) 発売日:2024年2月9日 [詳細・購入はこちら](https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24658)
伊井 春樹:大阪大学名誉教授 1941年生。広島大学大学院博士課程修了、文学博士。大阪大学大学院教授、人間文化研究機構理事、国文学研究資料館館長、逸翁美術館理事、逸翁美術館館長を経て現職。著書に『一千年目の源氏物語』『世界が読み解く日本』『ゴードン・スミスの見た明治の日本』『源氏物語を読み解く100問』ほか多数。
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