太古の海で栄えた「アンモナイト」は、イカやタコと同じ「頭足類」というグループに属する生物です。アンモナイトが地球上に登場したのは、今から約4億年前の古生代デボン紀。殻の直径が数mmしかない小型種から、1mを超す巨大種まで、1万種以上が知られています。そして、地球上には現在も、アンモナイトに姿が良く似た生物である「アオイガイ」や「オウムガイ」が生息しています。いずれも分類上は、アンモナイトと同じ「頭足類」であり、かつ、アンモナイトによく似た形の殻を持っています。これらの生物は、アンモナイトの子孫なのでしょうか?それとも、単なる「そっくりさん」なのでしょうか? 本講座は、新刊『ふしぎ?なるほど!海の生き物図鑑』(海文堂出版)の刊行を記念して開催。アンモナイトに似た姿をした現代の生物たちに焦点を当て、その正体に迫ります。(講師・記)
山本 智之:科学ジャーナリスト・朝日新聞記者 1966年、東京都生まれ。東京学芸大学大学院修士課程修了。朝日新聞記者として、環境、宇宙、医療などの取材分野を経験。水産庁の漁業調査船「開洋丸」に乗船して南極海で潜水取材を実施、南米ガラパゴス諸島のルポを行うなど「海洋」をテーマに取材を続けている。科学調査の同行を含め、国内外での潜水経験は500回以上。朝日新聞科学医療部次長、朝日学生新聞社編集委員などを歴任。海の生物や環境をテーマにWEB連載や講演、書籍の執筆に取り組んでいる。最新刊は『温暖化で日本の海に何が起こるのか』(講談社ブルーバックス)。
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