『枕草子』は、平安時代中頃(西暦1000年頃)に清少納言によって書かれた日本最初の随筆です。清少納言は、一条天皇の后・定子に仕えた女房でした。『枕草子』には、定子を中心とした宮中の華やかな生活、自然と共にあった貴族達の四季折々の行事、権力争いの中で不遇な身の上となってしまう定子との、友情ともいえるような主従関係などが描かれています。また、清少納言ならではの美意識、現代の私達も共感できる人間(男女)関係の機微など、興味深い章段ばかりです。 現代語訳の付いた初心者向けのテキストを用い、王朝文学や貴族生活の基礎知識を交えながら読んでいきます。清少納言が残した、魅力溢れる文学作品『枕草子』をご一緒に味わいましょう。学生時代とは異なる、大人の感性で古典を読み直す楽しさを感じていただければと思います。 <2025年1月期カリキュラム> 1月10日 第七三段 「細殿はすてきな所」(内裏の局は) 第九八段 「クラゲの骨はどんな骨」(中納言参り給ひて) 2月14日 第七八段 「草の庵」(頭の中将のすずろなる虚言を) 3月14日 第八〇段 「元夫 橘則光はこんな人」(里にまかでたるに)
細川 知佐子:京都女子大学・摂南大学非常勤講師、吉本興業文化人センター所属。大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻博士後期過程修了。博士(文学)。専門は和歌(主に中世、藤原定家)。
テキスト、筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。 ※テキストは『枕草子』角川書店ビギナーズクラシックス(680円・税別)を使用します。各自ご用意ください ※設備費は教室維持費です
※11月は第4金曜も※ こちらは教室受講の申し込みページです。オンライン受講をご希望の場合は別の当該講座紹介からお申込みください。お問合せは support_kn@asahiculture.comで承ります。