人類とその歴史に大きなそして深い影響を与えてきたキリスト教の『聖書』とは一体どのような書物なのか。聖書(旧約聖書と新約聖書)の古典としての成り立ち(成立事情)と、聖書の中の各文書(創世記、出エジプト記,詩篇、福音書、パウロの手紙など全66文書)の語るメッセージや思想を詳しく学びながら、特に現代に生きる私たち自身の存在や人生、また精神や内面にどのような意味や意義を持っているのか、できる限り具体的に判りやすく明らかにしたいと思います。 【今期の内容】 聖書のイエス・キリスト像について。史実のイエスと聖書の語るイエス像との関係、イエスの生誕と生き様と十字架上の死に至るまでの生涯、死からの復活(よみがえり)そして昇天といった「出来事」を語る福音書やパウロの手紙の解釈を通して、その出来事の普遍的な意味を明らかにすると共に、イエスの教え、たとえ話、奇跡、愛のわざについても詳しく学びながら、神の子、救世主イエス像を探求していきたいと願っています。 キリスト教の救いについて。イエス・キリストを通して神が人類のために計画実行された救いのわざを旧新約聖書全体から学び、特に罪人である私たち人間を「義認」のわざをもって、無条件に罪人のまま・ありのままでゆるし受け入れる恵み深いゆるしの愛(アガペー)のわざを明らかにし、わたしたちの存在と人生を根底から支える神の真実の愛の土台(救い)を学びます。
松木 真一:関西学院大学元教授・神学博士 関西学院大学神学部研究科修士課程修了。京都大学文学部を経てチューリヒ大学留学。関西学院大学元教授。
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