琳派の装飾美・構成美の魅力は、東洋美術・日本美術の一つの美の頂点として常に国内外に高く評価されています。琳派はいわゆる家元制度ではなく、江戸時代初頭に登場した俵屋宗達を祖として、以後100年ほどおきに、尾形光琳(1600年代後半)や酒井抱一(1700年代後半)が時代を超えて現れ、「その作品に共鳴し、師に会えずとも自ら学び、引き継いで」きました。まさに個々の絵師が共鳴し築きあげられた美術運動体・スタイルと言えます。 現代性にも通ずる傑出した琳派の美学の謎を一緒に探り、楽しみましょう。 ■第一回 琳派の流れ、俵屋宗達の技法と本阿弥光悦との出会い ■第二回 尾形光琳の技法について、光琳から抱一へ ■第三回 酒井抱一と江戸琳派、現代絵画への継承【10分間の講師実演あり(予定)】 ・・・・・・・・・・・・・・・
山中 宣明:(やまなか・のぶあき) 二科会常務理事 慶応義塾大学美学美術等学科東洋美術史専攻卒。絵画技法史や佐伯祐三の下塗りの研究を制作に取り入れ、独自の表現を探求。 主な個展 97年「韻の形」草月ギャラリー年、00年ハナエモリスペース、2013年「An anonym」ギャルリーパリ(横浜)、20年「Reverberation ―残響―」つくば美術館、24年「山中宣明展 Reverberation −残響−」中和ギャラリー、ほかニューヨーク・パリなど海外でも多数。 主なグループ展 98年「第73回二科展 東京都美術館・国立新美術館」(以降毎回)、89年「上野の森絵画大賞展 上野の森美術館 (90年 92年 93年)、ほか多数。 主な受賞歴 二科展(04年 内閣総理大臣賞、92年 特選 他多数)、茨城県芸術祭美術展覧会(91年 特賞、01年 中村彜奨励賞 他)、ほか多数。
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