日本各地にのこる仏像は、古来戦乱や疫病、天災などに苦しむ人々の心の拠り所として信仰されてきました。あつい信仰心のたまものとして、日本の仏像はとくに美しく、ときには力強くつくられてきたのだと思います。 本講座は、仏像の美しさや力強さを、その思想性や時代背景など様々な角度で3回にわたり解説します。 第1回は、奈良・霊山寺十一面観音立像や新潟・佐渡国分寺薬師如来坐像など、第2回は、和歌山・慈尊院弥勒仏坐像や和歌山・金剛峯寺西塔大日如来坐像など、第3回は、京都・仁和寺阿弥陀三尊像や京都・清凉寺阿弥陀三尊像など平安時代初期(9世紀)の仏像をみてきましょう。(講師・記)
北 進一:きた・しんいち 1963年生まれ。中国・山東大学留学。アジア文化史専攻。群馬県立女子大学および高崎経済大学兼任講師。著書に『アシュラブック 興福寺阿修羅像から東大寺不空羂索観音像へ』(美術出版社)、『ほとけを知る 仏像めぐりハンドブック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)。共著に『カラー版 東洋美術史』(美術出版社)、『世界美術大全集 東洋編15 中央アジア』(小学館)、『中国世界遺産の旅3 四川・雲南・チベット』(講談社) ほか 。
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