長くて深い音楽史をご一緒に旅する本講座。今期は19世紀から20世紀にかけて展開された多様な音楽傾向を見ていきます。 19世紀後半、列強諸国の抑圧下にあった周辺諸国では民族主義が高揚しました。誰もが知る東欧や北欧の作曲家たちによる傑作は、それに呼応して誕生したものです。一方、ドイツ語圏やフランスではワーグナーによる調性崩壊の動きが本格的に進み、20世紀に向けて様々な音楽手法が現れました。世紀転換期の諸相に注目しましょう。(講師・記) 第1回:民族主義と音楽―ヨーロッパの中心とその周辺 第2回:世紀を超えて(1)―無調から12音技法へ 第3回:世紀を超えて(2)―印象主義と異国へのまなざし
山本 まり子:国立音楽大学とお茶の水女子大学大学院で声楽を、ハンブルク大学(DAAD奨学生)で音楽学を学ぶ。博士(人文科学)[お茶の水女子大学]。現在、聖徳大学音楽学部教授、聖徳大学オープン・アカデミー(SOA)音楽研究センター長、早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招聘研究員、日本声楽家協会理事。マーラーの作品、ロマン派オペラ等を研究。共著書に『キーワードで読むオペラ/音楽劇 研究ハンドブック』など。N響等の楽曲解説執筆、FMでのゲスト解説など多数。
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