『法華経』は諸経の王と言われ、宗派を越えてよく読まれてきました。古代中世においては、仏教が社会や文化と密接に関係しており、古典文学にも仏教に関わる要素が多分に見出せます。 本講座では、「『法華経』って何だ?」について概説するところから始め、『法華経』の中身を順に読み解きながら、説話に満ちた多彩なその内容について見ていきます。併せて、古典文学の中にその影響を辿りながら、『法華経』の奥深い世界を紹介します。(講師・記) 第1回:随喜功徳品 第十八(巻第六) 第2回:法師功徳品 第十九(巻第六) 第3回:常不軽菩薩品 第二十(巻第七)
柴 佳世乃:お茶の水女子大学卒業、同大学院修了。千葉大学人文科学研究院教授。博士(人文科学)。日本古典文学会賞受賞。専門は中世文学。院政期から鎌倉にかけて法華経読誦が芸道化していく様相――「読経道」の研究や、それに関連した読経・唱導の復元実唱に取り組んでいる。著書に『読経道の研究』(風間書房、2004年)、『仏教儀礼の音曲とことば――中世の〈声〉を聴く』(法藏館、2024年)。
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