『青い鳥』で有名なベルギーのノーベル文学賞作家モーリス・メーテルリンク(1862-1949)の知られざる戯曲を中心に、彼の作品のみならず、生涯、思想、また当時のベルギーやフランスの芸術を1年間にわたって味わいます。目に見えない<偉大な不動の真実>を追い求めたメーテルリンクは、その独特な世界観で混乱の現代を生きる私たちに大きな示唆を与えてくれるに違いありません。 今回のテーマは「メーテルリンク・ルネサンス」。メーテルリンクの作品を未来へとつないでいきます。(講師・記) 【各回のテーマ】 <1月> メーテルリンクと美術 メーテルリンクの戯曲がいかに視覚的であったか、前3回の授業でも見てきたが、今回は作家が愛した美術作品を紹介しつつ、彼の作品に見る視覚的効果の源流を考えます <2月> メーテルリンクの戯曲における身体性 この講座で今まで取り上げてきた戯曲以外の、日本で上演されていない戯曲も含めて分析をし、メーテルリンク作品における身体性をまとめてみたいと思います <3月> メーテルリンク・ルネサンス 1年間にわたるこの講座の最後です。メーテルリンク作品を未来に繋いでいきたいと思います
穴澤 万里子:明治学院大学文学部芸術学科教授。パリ第3大学卒業。同大学大学院修士課程、博士課程修了。ストラスブルグ大学大学院にて文学・比較文学博士。専攻は演劇学。メーテルリンクを中心としたフランス象徴主義演劇、また当時のフランスの演劇と美術の関係をライフワークとして研究している。著書:Maeterlinck et les Japonais(単著)、Maeterlinck dans le monde Le monde de Maeterlinck(共著)、Ma Theory and the Creative Management of Innovation(共著)。翻訳:アルフレッド・ジャリ『ユビュ王』、ヤスミナ・レザ『スペインの戯曲』など。
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