ラカンの『エクリ』は非常に難解な本として知られます。ですが、丁寧に読んでいくと、ときに物事の見え方を一変させる新しいことが見えてきます。それは、しばしば行き詰まりを感じさせる社会において、生きる力のようなものともなるでしょう。 この講座では『エクリ』の中から特に重要と思われる論文を取り上げ、できるだけわかりやすくお伝えすることを目指します。まず、概要を掴み、つぎに論点を掘り下げ、そして広がりを展望します。 今期は、「ローマ講演」を取り上げます。(講師・記) **** 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 第1回:概要を掴む 第2回:原文を読む:まえがき、序論 第3回:原文を読む:空虚なパロール、充溢したパロール 第4回:原文を読む:ランガージュ 第5回:原文を読む:分析家の役割 第6回:広がりを展望する ※お申し込みは6ヶ月単位ですが、途中からのご受講もいただけます。 写真・撮影:Ralph Spieler
荒谷 大輔:あらや・だいすけ 慶応義塾大学教授 1974年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、慶應義塾大学文学部教授。著書に『資本主義に出口はあるか』(講談社現代新書)、『ラカンの哲学:哲学の実践としての精神分析』(講談社メチエ)、『「経済」の哲学:ナルシスの危機を越えて』(せりか書房)、『西田幾多郎:歴史の論理学』(講談社)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(共著、平凡社)など。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。