奈良県桜井市の纒向遺跡と大福遺跡では人の顔をした木面が出土しています。本講座の6回目でも取り上げたことがありましたが、最近、大阪府東大阪市の西岩田遺跡でも新たに3例目の木面が発見されました。 講座では、改めて3人の講師がこれらの木面の使われ方とその意味、纒向遺跡で出土したことの意義などについて再挑戦します。 (寺澤講師記) @1/11 「3つの木面を比較して― 纏向・大福・西岩田」 丹羽 恵二(桜井市纒向学研究センター主任研究員) A2/ 8 「古墳時代の仮面とその儀礼−桜井市出土の木製仮面と盾持ち人埴輪」 岡ア 晋明(龍谷大学名誉教授) B3/ 8 「“神”と“祭祀”の誕生−纏向木面が語るもの」 寺沢 薫(桜井市纒向学研究センター所長)
寺沢 薫:考古学者・桜井市纏向学研究センター所長 1950年東京都生まれ。同志社大学文学部卒業。シルクロード学研究センター、国際日本文化研究センター(客員)、奈良県教育委員会、奈良県立橿原考古学研究所調査研究部長などをへて現職。主な著書に『王権誕生』(講談社)、『青銅器のマツリと政治社会』『王権と都市の形成史論』『弥生時代の年代と交流』(吉川弘文館)ほか。
丹羽 恵二:纏向学研究センター主任研究員 平成15年桜井市に文化財技師で採用、現在に至る
岡ア 晋明:龍谷大学名誉教授 1943年生。 京都府出身。 龍谷大学文学研究科修士課程。 文学修士。 専門分野 は日本考古学、原始古代の祭祀・儀礼を研究。最近の研究対象は絵画土器や盾持ち人埴輪を通して、中国古代の呪師である「方相氏」の呪法の日本列島への導入とその影響を考えている。
持ち物:筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。 ※設備費は、教室維持費です。
※教室講座のみです。オンラインはありません。