日本国民が脅えている将来の不安の根底には、未来を担う社会の構成員の育成に失敗しているのではないかという 教育危機への認識があると思います。そうした教育危機も、民主主義が市場経済を制御できずに、人間の社会に備わっている教育機能を破壊してしまったからにほかなりません。この講座では民主主義の活性化によって教育再生のシナリオを描き、誰もが人間らしく生きられる社会ヴィジョンを考えたいと思います。(講師・記) <各回テーマ> 第1回 教育危機と「教育改革の時代」 第2回 知識社会における教育体系 第3回 教育再生と財政民主主義
神野 直彦:じんの・なおひこ 東京大学名誉教授 1946年埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日産自動車株式会社を経て、 同大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪市立大学助教授、東京大学助教授、教授、関西学院大学大学院教授、日本社会事業大学学長を経て、東京大学名誉教授。専攻は財政学・地方財政論。著書に『システム改革の政治経済学』、『人間回復の経済学』、『教育再生の条件−経済学的考察』(岩波書店)、『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)、『地域再生の経済学』(中央公論新社)、『財政学』(有斐閣)、『税金常識のウソ』(文春新書)、『「人間国家」への改革』(NHK出版)などがある。
参考図書: 『財政と民主主義-人間が信頼し合える社会へ』2024年2月(岩波新書) 『教育再生の条件-経済学的考察』2024年4月(岩波現代文庫) ※必携ではございません、知識を深めたい方へのご案内です。
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