日本の宇宙探査機「はやぶさ2」は小惑星リュウグウに降り立ち、小石や砂を地球に持ち帰りました。小惑星とは、太陽系が46億年前に誕生した時に惑星になりきれなかった小さな天体たちです。ミクロの視点でリュウグウの石の中を見つめると、地球や惑星の材料となった鉱物や水・有機物が太陽系の創成時期からほとんどそのままの姿で残されていることがわかってきました。講座では、リュウグウの石をどんな方法で「見る」のかを紹介し、リュウグウの石に秘められた極小な世界について解説します。そして、謎多き太陽系の歴史について考えてみましょう。
松本 徹:京都大学白眉センター特定助教 1986年生。大阪大学理学部卒。大阪大学大学院理学研究科にて博士号取得。JAXA研究員などを経て、2021年10月より現職。探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星の砂の研究に携わってきた。
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