第二次世界大戦が終了した1945年8月15日よりすでに79年のときが流れました。日本社会はこの79年間にどのような変動を経験し、どこに向かおうとしているのかを社会学のキーワードを用いて考えます。グローバル化のなかで未来社会をデザインすることにも皆さんと挑戦してみます。 12月は「社会階層と格差を考える」 世間で言われる「立身出世」「サクセスストーリー」ということを社会学では、「社会階層と格差」という言葉で捉えます。 社会階層の客観的な捉え方をお話します。そのうえで、ジニ係数(台形の面積が計算できれば、理解できる指標です。)を学んで所得格差への理解を深めます。さらに戦後79年、「一億総中流意識」のなかで、格差は縮小したのか、それとも拡大したのかということについて考えていきます。 以降の予定は次の通りです。 (1月)地位の一貫性・非一貫性とは何か (2月)AI、ロボットが社会にもたらす影響を考える (3月)将来社会をデザインする
友枝 敏雄:九州大学名誉教授、大阪大学名誉教授 東京大学文学部卒、同大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学助手、中央大学専任講師を経て、九州大学文学部助教授、九州大学文学部教授、同大学院文学研究科教授、人間環境学研究院教授、大阪大学大学院人間科学研究科教授、同人間科学研究科長、人間科学部長、日本学術会議第一部会員等を歴任。現在九州大学名誉教授、大阪大学名誉教授。 専攻分野は社会学。特に理論社会学、社会変動分析、意識調査データの分析。著書は、『モダンの終焉と秩序形成』(有斐閣、1998年)、『リスク社会を生きる若者たち−高校生の意識調査から−』(編著、大阪大学出版会、2015年)、『社会学の力−最重要概念・命題集−改訂版』(共編著、有斐閣、2023年)など。
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