江戸時代、現在の山手線の内側は御府内(朱引線内)と呼ばれ、江戸の市街地として発展していました。しかし、その外側にあたる郊外にも人々の生活圏があり、豊かな農村が広がっていました。当然、そこには道があり、多くの坂道が人々の生活を支えていました。このシリーズでは、その江戸郊外に足を伸ばし、今に残る江戸の坂を探索しながら、その魅力に迫るとともに、江戸の人々の生活を浮き彫りにすることを試みます。(講師・記) ※実際にいくつかの坂をある程度の速度で登ります。集合場所等の詳細を必ずご確認ください。 ◆集合時間 13:00(※雨天決行) ◆集合場所 下記詳細をご確認ください。 ◆欠席、遅刻連絡は03-3344-1946に必ずご連絡ください。(平日・土曜日9:30〜19:00) ◆資料 コースの切絵図と現代地図の資料を配布します。 ◆注意事項 講座内の入園料等は各自負担です。昼食は済ませてご集合下さい。 ◆参考図書 『大江戸坂道探訪』(山野勝 著、朝日文庫、680円(税別))(坂の歴史の詳細については参考図書をお勧めします。) 【各日程の集合場所とテーマ】 ◆1/28(火) 大塚〜千石(文京区)界隈の坂を歩く 集合:東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」春日方面改札口(1・2番出口方面) 解散予定:東京メトロ丸ノ内線「新大塚駅」 湯立て神事に由来する湯立坂から出発し、薮川神社の東西をはさむ網干坂と氷川坂を経て、猫又坂へと進む。静かな佇まいの中を走る砂利場坂、宮坂を下って不忍通りへ。多くの白鷺が飛んでいたという白鷺坂の長坂を上り、護国寺近くの富士見坂へ向かう。ここから富士山の山頂がわずかに眺められるのだ。 ◆2/25(火) 下落合〜中井(新宿区)界隈の坂を歩く 集合:JR山手線「高田馬場駅」早稲田口 解散予定:西武新宿線・都営大江戸線「中井駅」 神田川を横断し、新目白通りに並行して走る裏道から相馬坂を上っていく。将軍家の狩猟地だった「御留山」に由来する「おとめ山公園」の樹林が美しい。名坂の七曲坂、久七坂を経て、聖母坂、西坂、霞坂、市郎兵衛坂、見晴坂、六天坂をめぐる。中井駅の近くには、一から八までのナンバー坂が続いている。 ◆3/25(火) 南千束〜仲池上(大田区)界隈の坂を歩く 集合:東急池上線「洗足池駅」改札口 解散予定:都営浅草線「西馬込駅」 駅前の洗足坂から出発し、洗足池畔にある勝海舟の墓と、西郷隆盛の留魂祠・詩碑を訪ねたあと、南へ下り、蝉坂、鸛の巣坂、庄屋坂をめざします。学研通りに出ると、貝塚坂、夫婦坂が走り、やがて稲荷坂、大久保坂へと続きます。多くの野猿が見られたという猿坂から八幡坂、大尽坂へと歩を進めます。
山野 勝:坂道研究家。1943年生まれ。早稲田大学政経学部新聞学科卒業。講談社に入社し、「ヤングマガジン」編集長、第三編集局長、取締役、常務取締役を務めた。「タモリのTOKYO坂道美学入門」(講談社)に企画参加。著書に「江戸の坂−東京・歴史散歩ガイド」(朝日新聞出版)、「江戸と東京の坂」「古地図で歩く江戸と東京の坂」(以上、日本文芸社)がある。朝日新聞(都内版)に「江戸の坂・歴史散歩」を連載。近著「お江戸・東京/坂タモリ<港区編>」(写真・著タモリ)の監修を担当。
雨具、水筒、帽子、筆記用具、カメラ等各自必要なもの。健康保険証、常備薬。歩きやすい服装と靴でご参加ください。
・講座は外部施設で行います。講座詳細ページをご確認ください。集合時間、集合場所を必ずご確認ください。 ・欠席、遅刻連絡は03-3344-1946に必ずご連絡ください。(平日・土曜日9:30〜19:00)